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Attic Garden in Palazzo Fortuny
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Photo:Miwa Ohba

空港からバスでローマ広場に着いて、そこから橋を渡れば、もうそこは舟だけの世界だった。言わずと知れたゴンドラ、そしてバス、タクシーはもちろん、クレーン、ゴミ回収、配送トラック、若いカップルがウーファーを仕込んで大音量で流しているのも、イキがって暴走しているのもすべてが舟なのだ。

現実的に市内の路地が車輪のついた乗り物に適していないということと、そもそも観光都市であるという事情があるにせよ、たった、このローマ広場からの橋の数本で、この100年にもわたって文明の代表的牽引役として闊歩している自動車の進入を拒み続けることができるものなのだと、あらためて感心させられる。時間が止まっているわけではない。日常生活でのどんな問題があるのかは知らないが、ここでは重い荷物や人を運ぶのにも、彼女をデートに誘うのにも舟が便利だ。という以外にはない。おそらく、砂漠ではラクダが、あるいはゾウが、ヤクが、といったものがそれぞれに最も便利な環境が存在するのだろう。

その環境に合った生き方をする。ということの意味を、この状況のなかで多くのひとが考えるようになっていると思う。それが、そこにすでに交通の基盤として存在した東京や大阪の河を埋めてしまう前に気付いていればまた違う未来があったのだろうと思った。

15世紀に建てられたというこの建物の中でも、この「屋根裏の庭(Attic Garden)」では新しい生が砂の粒を押し上げながら次々と顔を見せている。その愛らしい姿に、訪れる人々は顔をほころばせて「Beautiful」と口にする。まさにその瞬間はまぎれもなく尊く、そこに立ち会えているということで、無限の可能性に向けて開かれた未来を見ているように思えるのかもしれない。

しかし、「未来」はその瞬間だけそこにあり続けるわけではない。この、屋根裏に切り取られた庭の上にも時間は流れている。一瞬の煌めきのようなものは見えにくくなるかもしれない。むしろ、その眠りから覚めた生命自体は、生まれた時点から終焉に向かって進み始めているとさえ言えるのだ。今回の半年にもわたる展示では、ここに切り取られた時間にこそ、個体の終焉に続く未来を感じ取ることができればと思う。そして、このAttic Gardenの土には主催者のAxel Vervoordtさんのベニス別邸のお庭の土を使わせていただいている。一見なんの変哲もない土には、終焉を向かえる生が未来に向けて落とした種が含まれている。と、私は信じている。

私は、残念ながら現在発芽している生命や、そこに眠っている種たちがどんな時間を歩むことになるのか、傍にいて逐一観察することができない。以前の館林美術館の展示での松下さんのように、責任者であるFrancescaや若いMichelやSaraが、あの屋根裏の、そしてそこに切り取られた世界の環境がどんなものなのか、慎重に見つめ、注意深く嗅ぎ取りながら、その時間を共にしていてくれたらと思う。

展覧会 TRA  : EDGE OF BECOMING は今年11月27日まで開催しています。
会場Palazzo Fortunyへは最寄の水上バス停では1番線Sant'Angelo、またはRialt橋、Accademia橋からも歩いて行ける距離です。火曜日休館・午前10時〜午後6時まで。
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植物は、かなり大きくなっているでしょうね。
その勢いが、何を伝えてくれるかな。

せめてVirtual Tour で作品を見ることができないかと思うのですが、残念ながら、今はまだ。

会場への行き方を見ていると、すごく気楽に行けそうです。でも、旅行にでると、まったくのおのぼりさん状態になるので、かなりの冒険です。でも魅惑的!
| まるまる | 2011/06/20 12:32 PM |
まるまるさま

いつもありがとうございます。
あの屋根裏の庭は、現在小さなお客さまの訪問をうけておりまして、どうしていただくのがいいか思案中です。

ところで、もしかしてヴェネツィアに行かれるのですか?
もし、必要でしたら何かと現地の情報を知る範囲でお伝えできると思いますので、お気軽におたずねください。
| kokufumobil | 2011/06/21 12:13 AM |